ごあいさつ
和光幼稚園・小学校 校園長 帯刀 彩子
和光学園は、今年で創立90周年を迎えました。保護者たちが和光小学校を創りました。保護者が創った学校はなかなかないと思います。その後、中学校や高校、幼稚園、大学ができていきました。
幼稚園は、今年70周年です。
和光幼稚園の子どもたちは、とても生き生きしています。
それは、子どもたちが丸ごと受け止められているからです。
子どもは一人ひとり違います。それがおもしろさです。今、多様性が叫ばれる時代ですが、自分と違う感覚の人、違う考えの人、違う文化を持った人を嫌悪するのではなく、自分と違うからおもしろいと感じたり、尊重できる・・・子どもたちにはそんな人に育ってもらいたいと思っています。
幼稚園にいる大人たちは、そんな一人ひとり違う子どもたちをいいなと思っているので、違うことが大事にされます。「あなたはどう思う?」一人ひとりの思い・声を大事にする幼稚園です。
ですので、それぞれが自分らしく存在し、自分の思いがある、自分を大切にする子どもになります。自分の気持ちを大事にされた子どもたちは、周りの友だちのことも大事にする子どもになります。友だちと繋がる嬉しさ、喜びを知っている子どもたちです。
和光幼稚園の保育者もまた、魅力的です。それぞれが、それぞれらしさを当たり前に出しながら子どもたちと一緒に生活しています。
今の日本の社会は、まだまだ子どもたちの権利がないがしろにされています。子どもたちをとりまく環境が、子どもたちの最善の利益を大事に考えられていくこと、そんな社会になっていくことを切に願っています。