和光幼稚園の生活

和光幼稚園の生活

和光幼稚園では日常の活動に加えて、1年間を通じてさまざまな行事が用意されています。

1学期の生活

初めての集団生活は不安がいっぱい

お母さんやお父さんと離れ、はじめての幼稚園生活では、はじめは泣く子どももいます。しばらくしてから、周りのことがいろいろわかってきて泣きだす子どももいます。一人ひとりいろいろなスタートがあります。

好きなあそびが見つかったり、担任に安心できるようになると、幼稚園って楽しいなと思えるようになります。

砂場はとってもおもしろい

最初は汚れることを気にしていた子どもたちも、毎日のようにあそぶ中で、山を作ったり川を作ったり、型抜きでご馳走をつくったりと、どんどん夢中になる姿が見られるようになります。

力を併せて井戸から水を汲むのも大好きな作業です。

おとなたちの願いを込めた「子どもの日」

子どもの日は、「子どもの権利条約」の精神をふまえ、全ての子どもたちの人権が尊重され、健康と幸せを願う日と考えています。

「子どもの日集会」では、全ての子どもたちに元気にのびのびと育ってほしいという願いを込めてこいのぼりを飾ります。大きなグラウンドに悠々と泳ぐこいのぼりをいつまでも眺めている子どもたちです。

新しい友だちを迎える会

入園して数日後からお弁当が始まり、幼稚園で過ごす時間も長くなります。ちょっと不安になりそうなそんな日に、星組(5歳児)が手作りのあそび道具や飾りなどを作って素敵なパーティーを開いてくれます。

たのしくておいしいお弁当のひととき

3歳児のお弁当は、その子にとって「食べ切れる量を」「食べやすい大きさで」とお願いしています。「全部食べたよ」という満足感を味わって欲しいからです。はじめはフォークやスプーンを使っている子どもが多いですが、友だちの影響もあり、3学期にはほとんどの子どもたちがお箸を持ってくるようになります。

「ほら、つかめたよ」とうれしそうに見せてくれます。子どもは友だちの様子を見ながら使いたくなっていくものです。このじっと「見る」時期も大切にしています。

2学期の生活

年間を通じて出かける遠足

年間を通じて、3・4歳児は7~8回、5歳児は9~10回自然を求めて野山に遠足に行きます。秋の野山には、花、木の実、そして生き物がいっぱいです。

バッタ・コオロギ・カマキリなどの虫を追いかけ、カエルやドジョウを見つけ、草の中でかくれんぼをして、夢中になってあそびます。食べられる実や草を探すのも、子どもたちの楽しみの一つです。

運動会

和光幼稚園では運動会のための取り組みはしません。走る、跳ぶなど日常的に楽しんでいる動きと、その時期に大好きになっている鬼ごっこを出来る限り自然な形でお家の方たちに見ていただきます。

派手な演出や、練習を重ねた踊りはありませんが、子どもたちの”今”の姿から、成長を感じる運動会を大事にしています。

収穫の秋

畑で育て、収穫した野菜を幼稚園で食べていきます。さつまいもはホクホクの焼きイモに。「おいしいね」と子どもたちもニコニコ。

月組(4歳児)は収穫した大根でさまざまな料理を味わい楽しみます。

朝の集会

プロの演奏家や曲芸師、父母の太鼓など、ふだん味わえない世界にふれて楽しみます。年15回の朝の集会は本物と出会う文化の宝庫です。

うたの会・荒馬の会・冬まつり

自分たちの馬をつけて太鼓に合わせて跳び跳ねるのが楽しい荒馬。いろいろなメロディーに出会い大好きになった歌。2学期は、日常的に子どもたちが楽しんでいることをお家の方にみていただく機会がたくさんあります。

冬まつりでは、お父さんお母さんたちが用意してくれたたくさんのあそびコーナーを巡って冬の一日をたっぷり楽しみます。

3学期の生活

たてわり交流会

日常的にも、クラスや学年を越えてあそんでいる子どもたちですが、改めての交流の機会としてたてわり交流会を行います。最初はぎこちない様子の子たちにも徐々にやりとりが生まれていき日常的なつながりに変化していきます。

月組(4歳児)は和光小学校の1年生、星組(5歳児)は2年生、そして花組(3歳児)は6年生との交流も行っています。

彫刻刀に挑戦

5歳児はゴム版画に挑戦します。はじめて扱う彫刻刀に緊張する子どもたちですが、回数を重ねる中でスーッと彫刻刀がゴムを掘る心地良さに出会い、その感覚と程よい緊張感から夢中になっていく子どもたちです。

調理活動

5歳児は定期的に調理活動をします。自分たちの手でこねたうどんや餃子、中華まんじゅう、自分たちで掘った竹の子やサツマイモのご飯、育てたじゃがいもで作った肉じゃがなどがメニューになります。

たどたどしかった包丁使いも3学期になると、細かい千切りができる子どももでてきます。一緒に作って、一緒に食べるっておいしいね!そんな時間になっています。

劇づくり

2月は、どの年齢もたっぷり時間をかけて劇づくりをします。文学作品を題材にして、集団で作品理解を深めながらお話の世界を演じていきます。登場人物の気持ちになってしぐさやセリフをつくっていくのは子どもたちです。

劇の世界を楽しむのはどの年齢もおなじですが、5歳児になると、人に見せることを意識して舞台の上で演じ、劇の会にむけてとりくみます。和光幼稚園で過ごした3年間の集大成とも言える時間になっていきます。

卒業式にむけての取り組み

学年末最後の2週間は卒業に向けての準備をします。1つめは4歳と3歳の子どもたちがつくる「おめでとうパーティー」。2つめは卒業をする親たちを中心に5歳児の子どもたちと楽しみ、心温まる一日をつくる「卒業を祝う会」。

そして幼稚園最後の日となる「卒業式」では、3年間の園生活を歌で綴ります。

5歳児は卒業するよろこびを実感し、3、4歳児は進級するよろこびを持ちはじめていきます。